仕事とインデと私。

DTP関係の仕事をしているみなさん、好きなソフトはなんですか?ベクター系グラフィックソフトの金字塔、イラストレーターですか?レタッチ業界のドン、フォトショップですか?長年DTP業界に居た人には忘れられないクオークですか?今となっては懐かしのDTPソフト、ページメーカーですか?私は断然インデザイン推しです。インデザインこそ至高のソフトであると思ってます!

印刷会社に就職したての頃、私はバリバリのイラレ派でした。入社当初はイラレぐらいしか扱えなかったので、最も慣れ親しんだイラレをこよなく愛するのは当然の流れですね。新米のDTPオペレーターに回ってくる仕事と言えばチラシやポスター等の単ページ物や4P以下の少ページリーフレット程度だったのでインデザインやクオークに触れる機会も必要性もありませんでした。そんな訳で仕事の相棒はいつだってイラレだったのです。

就職して半年が経過した頃から、ページ数の多い冊子の仕事をする機会が増えました。それに伴い使用機会が増えていったのがインデザインです。当時職場で普及してたバージョンはCS。起動時に表示される赤~茶色の蝶が舞う温かみのあるグラフィックが特徴的でした。

使ってみて、あまりの便利さに感動してしまいました。イラレと比較してみてまず、文字を大量に配置しても重くない!ルビも手軽にふれる!外字も使える!ページ共通アイテムのノンブル・ヘッタ―・フッター・インデックスその他諸々の管理もらくらく!画像の短形切り抜きも簡単で、沢山配置しても動作が重くならない!他にもあれやこれや便利機能が沢ッ山でした。

イラレで散々悩まされた“文字が多いと重くなる問題”や“画像大量配置で重くなる問題”がインデの上では問題にならないのです!!なんというか目からウロコ30枚でも40枚でも落としたい気持ちです。インデ起動画面の蝶はこの動作の軽さを表現してるのでは無いかと想像してしまう程です。 今まで幾度と無くパソコンを固めた重たい問題はなんだったのでしょうか?唯一使えるイラレに固執した結果がコレだよwwwと落胆する気持ちもありましたが、それを上回るインデへの感動でお腹いっぱい胸いっぱいでした。インデさん、あんたすげぇよ…!

それ以来、インデザインの勉強をはじめました。とはいってもインデザインはイラレと使用感が近いので慣れるのにそう時間は掛かりませんでしたが。そうして就職から1年が経過する頃、私はイラレ派からインデ派に改宗していたのです。そして今、インデは仕事の上で私の最高の相棒・・・いや、むしろ嫁!インデは俺の嫁!!インデは俺の嫁だーーーー!!!はい、大事な事なので2回言いました。

ちょっとしたチラシやポスターならイラレでも充分だとは思いますが、文字・画像が多いデータを作成した時のあの軽快さはイラレにはできないと思います。インデに触れた事のないイラレ派の皆さんも機会があったら一度インデを使ってみるといいと思います!

AdobeのInDesign

冒頭で述べた通り、私が熱烈爆推ししているAdobe InDesign(アドビ インデザイン)は、アドビシステムズが販売するDTPのソフトです。

元は紙媒体の印刷物の版下作成のため、文章や画像などのレイアウトを行うページレイアウトソフトとされています。しかし近年ではスマホやタブレットの流行に伴い、FLASHコンテンツや音声や動画なども扱うデジタルコンテンツの作成もできるよう進化してきています。

アドビは、以前PageMakerというDTPソフトを売ってましたが、デファクトスタンダードとなった後発のQuarkXPressのほうが普及した為、シェアを奪われてしまいました。そんな状況を変えるべく、PageMakerでは処理しきれないユーザーの要望に応えるため、1999年、同じく自社の製品であるAdobe IllustratorやAdobe Photoshopとの連携性を持ったInDesignを開発し、発売しました。もはやDTPには欠かせない存在とも言えるイラレやフォトショとの連携は大きな強みとなりました。

ライバルであるQuarkXPressのMac OS Xへの対応が遅れる中、インデはMac OS XおよびOpenTypeフォントに完全に対応し、高度な組版能力とデザインにおける使い勝手の良さを兼ね備える事で、業界で大きな話題となり、一定のシェアを獲得する事に成功しました。InDesign CS3(5)以降、日本市場のデファクトスタンダードの地位を着々と築きつつあります。実際、若手のDTPオペレーターにはQuarkは使えないけどインデのは使えるなんて方が多いんじゃないでしょうか。

2012年8 月現在の最新バージョンは「InDesign CS6(8.0)」です。これは「Adobe Creative Suite 6」という、複数のアプリケーションを統合させた協調動作製品の一部になったことを示している。InDesign CS6は単体で発売されているほか、統合パッケージの Creative Suite 6 Design Standard, 同 Design & Web Premium および 同 Master Collectionに含まれている。 また、従来からあった製品版とは別に、Creative Cloudという月額料金を支払って使用するという販売形態も加わり、InDesignはあらゆる方式で入手可能です。

DTPのさきがけとなったPageMakerやInDesignを含め元来はAldus社 の製品やプロジェクトであったが、同社との合併により、製品はアドビシステムズからリリースされることとなった。当初アドビシステムズはAdobe PageMakerをやめてInDesignに移行したわけではなく特徴に応じて使い分けていく、としていたが、InDesign 2.0リリース以降、PageMakerの新規開発は行われず、Mac OS Xに対応したバージョンは開発されなかった。

米Adobe社では既存のAdobe PageMakerユーザ向けにPMDファイルからInDesign CS1(3)へのファイル変換機能やトレーニングソフトなどを含むAdobe InDesign CS1(3) PageMaker Editionという製品も発売していました。そしてInDesign CS3(5)発売の際は、PageMaker6.0/6.5/7.0ユーザーを対象に、アップグレード価格でInDesign CS3(5)の優待版が提供されました。優待版とアップグレード版は異なるパッケージで、添付されるシリアル番号も別な物でした。現在でもPageMaker 7.0ユーザー向けに、アップグレード価格でInDesign CS5(7)の優待版が販売されている(InDesign CS4(6)の方も以前、CS5と同様に、優待版へのアップグレードパスが提供されていました)。

インデのここがすごい

前述のとおり、グラフィック処理能力が他のDTPソフトよりも素晴らしいです!他DTPソフトでは画像を挿入する時にはEPS形式やTIFF形式などのデータを用意しなければならない場合が多いのですが、InDesignではIllustratorやPhotoshopのネイティブデータをそのままの状態で表示、出力することができます。これができるのはインデザインの他にはCorelDRAW(しかしバージョン形式の対応が遅れたり、場合によっては変換に失敗することも・・・)などしかないのです。

また日本語版インデのCS2(4)・CS3(5)・CS4(6)では「SING外字ソリューション」(外字作成機能)があります。Illustratorで作成 した自作の外字(グリフレット)を、コンバートソフトのSING Glyphlet Managerで文字として認識させ、InDesignに追加することができるようになっているのです。ところがAdobe-Japan1-6規格(2万3058グリ フ)のOpenTypeフォントのラインナップの充実やこの最新文字セット規格の定着により、この機能の意義が薄れ、CS5(7)以降はこの機能が無くなってしまいました。CS5(7)ではCS4(6)で作成した、SING Glyphlet Managerで文字として認識させたファイルの読み込み自体は可能な模様。

従来、デザイン性の高いレイアウトワークはIllustratorで行われることが多かったが、Illustratorは CS5.1(15.1)以前のバージョンはページ管理機能を持っていなかったため、複数のページを持つデータの場合は手作業によるページ管理が必要でした。このため制作段階から製版段階に至るまで一度全ページに関わる修正が起きれば全ページのファイルをひとつひとつ手作業で修正するという作業が必要で、それは印刷ミスを招く大きな原因となっていました。そういったレイアウトワークをInDesignで行うことで、手間もミスも大きく減少させることができるのです。なお、IllustratorのCS6(16.0.0)では、ひとつのデータ内で複数のページ(アートボード)を利用することが可能となったそうです。これによりページ管理の手軽さからインデ派に転向した人間が再びイラレ派に戻っていく事もあるかもしれませんね。私ももしかしたら数年後には再びイラレ派に戻ってるかもしれませんねwww

リンクだけでなく、それらのデータをドラッグ&ドロップ操作によってInDesignの中に取り込むことも可能で、半透明の画像も使用可能で、ドロップシャドウ処理を施した文字の入力しなおしが簡単な点は、多くのDTPオペレーターの支持を集める要因となっています。

また、インデはそれ単体でPDFとEPUBの出力が可能なため、オンラインパブリッシングコンテンツの作成にも期待されています。

特に、CS5.5において、CS5では、EPUB書き出しやHTML書き出しの処理に外部javascriptを利用していたのに比べ、C++での内部関数に統合されたほか、アーティクル、オブジェクト書き出し、スタイルマッピングなど、電子出版制作に有用なオブジェクトやプロパティを実装し、これまでの紙ベースでの出版を前提とした組版・レイアウト処理から電子出版への対応が顕著となっています。

日本語版インデ

Adobe InDesign日本語版は、日本でのニーズに合わせて大規模な改修が行われており、ことに日本語特有の多様な文字組みルールを実現している点で、「日本語ローカライズ製品」というよりも「日本市場用製品」といえる製品に仕上がっています。

このソフトはOpenTypeフォントの異体字切り替え機能を駆使することで多数の文字種に対応でき、また日本語組版で要求される(それも出版社によって異なる)複雑なルールに対処できるツールとして、現場では従来のDTPソフト(主にQuarkXPressやPage Makerを指す)や、写研などの電算写植システムからの乗り換えが起きています。フォントの異体字切り替え機能は本当に便利だと思います。

CS6の発売直後である2012年7月から行われたInDesignの利用バージョンの調査を行ったそうです。その結果、最も多く利用されているバージョンはCS4であり、以下CS3、CS5と続き、最新版のCS6は10%にも満たない6位だったとか。この調査結果からは、Creative Suiteに含まれる他のアプリケーションと比べて、InDesignの新バージョンへの移行は遅れがちであるという事実が読み取れますが、そのの背景には次のような複雑な事情があるものと考えられます。

日本語を印刷物として版組するためには、禁則処理や 文字組みなど、複数のルールが存在しています。それらを処理するために、InDesignでは日本語専用のテキストエンジン(組版エンジン)という独自の処理システムを持っており、これは本体のバージョンアップのたびに改良が成されています。テキストエンジンに変更が起きると、同じ文章であっても組み付けが同じになるとは限らないので、出力結果が変わるという結果が起こります。一般的なソフトウェアでは、バージョンアップしても以前のデータがそのまま利用できる上位互換が保証されることが多いのですが、上記のような理由から、InDesignでは上位バージョンでのデータの読み込みは保証されるが、出力結果が変わる恐れがあるのです。定期発行誌や名簿等のレイアウトの変更が無く、一度作成したデータを何年も使い回すような仕事において、この現象は恐ろしい限りです。季刊誌の多かったあの職場で、我々はインデの新バージョンがリリースされる度にドキドキしてました。なお。下位互換は、通常のinddという拡張子とは異なる専用の形式で保存することで、数バージョン前までのインデザインで読み込みのみが保証されていますが、やはりレイアウトの同一性については保証されず、崩れる事もしばしば。これが現場でインデのバージョン移行が遅れている大きな要因となっているのです。

このため、データの作成者と印刷会社で異なるバージョンを使用しているような場合には、レイアウトの崩れなどの予期しない出力結果が発生してしまいます。そのような状況を避けるため、データの作成に際しては印刷会社と製品のバージョンや使用するフォントについて細かい確認をとってお くことが必須となります。このようにバージョンの移行が気軽に行なえないことから、アドビシステムズでは製品のバージョンアップ後、1年間は、並行して以前の バージョンを利用することができる措置をとっています。ですが、一年以上後も以前のバージョンが必要になるケースが非常に多いため、利用者の中にはバージョンアップではなく、その都度新ライセンスで新規購入し、古いバージョンの製品も残しておくという徹底した方針を取るところもあります。ですが、その手法にはそれなりの資金が必要となるので私が務めているような貧乏弱小会社は世間のバージョンアップの波に乗れず、取り残されていくのです。

インデのバージョンの歴史

※下記記載のリリース時期はアメリカで発売された英語バージョンのものです

  • InDesign Ver. 1.0 (コードネーム K2):1999年8月
  • InDesign Ver. 1.5 (コードネーム Sherpa):2001年4月
  • InDesign Ver. 2.0 (コードネーム Annapurna):2002年1月
  • InDesign CS(1) (Ver. 3.0) (コードネーム Dragontail) およびInDesign CS PageMakerエディション:2003年10月
  • InDesign CS2 (Ver. 4.0) (コードネーム Firedrake):2005年5月
  • InDesign Server:2005年10月
  • InDesign CS3 (Ver. 5.0) (コードネーム Cobalt):2007年4月
  • InDesign CS3 Server:2007年5月
  • InDesign CS4 (Ver. 6.0) :2008年12月
  • InDesign CS5 (Ver. 7.0) :2010年5月
  • InDesign CS5.5 (Ver. 7.5) :2011年5月
  • InDesign CS6 (Ver. 8.0) :2012年5月
個人的にはCS2が好きです。単純に使ってた期間が長かったからってだけかもしれませんがwww 最近のバージョンでは見られなくなった起動時の紫の蝶のグラフィックが綺麗ですよね!2.0のブルーを基調とした蝶も爽やかで好きでしたが、機能面も考えるとやっぱりCS2推しです。

indeza.jp